Musical Baton って知ってるか?
私はつい最近、友人、ぐるぐるさんのブログで目にしたのだ。
いやーなんだろうこれは、と思っていたところ、これまた同じブログサービス内の友人であるつなさんのところを経由して、ここにまわってきた。
おー、来たか!
で……Music Baton とは。
つなさんも紹介している、はてなダイアリーのライブラリが一番よくまとまってるみたいだな。それによると、海外に発したブログ用のイベントで、音楽に関する質問をまわしていく、というものだ。
ほうほう。
しかし、5人にまわす、というところは、なんとなくチェーンメール的でもある。
まあ、「この企画をまわさないと不幸になりますよ」なんて脅迫がない点は、良いのだが(笑)。
強制力がないとはいえ、チェーンメールなんじゃ……と、つなさんも心配していたのだが、確かにこれはちょっと微妙ではある!(笑) かといって、すぱっと断ち切るにはちょっと惜しい気がする。
そこで、私はこういう方法を採る事にした。
まず、自分は、楽しんで記事を書いてしまう。
ブログをリンクしている友人知人のなかで、このところ音楽関係の記事を書いている人に、リンクする。
ahahaさん、霧狼さんのお二人。
ただし、お二人がこの企画に乗るかどうかは、むぁーったくの、ご自由。
枠はあと3つあります。
「乗ってみたい人ー!」
もし、ノリ良く、「いいぞー」という人がいたら、この記事へのコメントか、メールをくれたなら、喜んでバトンをまわします。メールは、ブログの隅にメールリンクをはってあるので、そちらからどうぞ。(但し、コメントの方がブログ主の反応は早いと思います)。
いやあ、前置きが長くなってしまったな。
さて、それでは、バトンの内容、つまり質問について、ひとつひとつ答えてみようか。
☆ Total volumn of munic files on my computer.
PCに入っている音楽ファイルの容量を尋ねているわけだ。これは、私の場合、今現在、ちと難しいのだ。
というのは、リアルプレイヤーにあいそがついてるところで、メディアプレイヤーに乗り換え中なのですよ。リアルプレイヤーのファイルを削除して、メディアプレイヤーの方にCDなどのデータを入れ直してるのな。今現在、メディアプレイヤー用のデータが360Mbほどだが、これは日々増えるはずで、リアルプレイヤー用の方は、限りなく0に近づいているけれども、どうしても削除できないものなどもある。
まあ、あわせて370Mbほどだよ、ということにしておこうか。
どっちにしたって、既存のファイルの入れ替えは、わりとやることだしな。
☆ Song playing right now
今聞いている曲。今っていつだよ!(笑)
バトンがまわってきた時(コメントのお知らせをメールで受信した時)は、たまたま、何も聞いていなかったのだ。
というのはですな、その夜、つなさんがブログを置いているAmeba Blogが、死~ぬ~ほ~ど~、重くて、なんとかつなさんとこにつながったのはいいものの、なんと、新記事がブログ上に反映されていなかった!(笑)
私自身、同じブログサービスに、メインのブログを持っているのだけど、こちらに至っては、ぜ~んぜん、つながりもしない。
しかも裏でチャットはしてるは、メッセンジャーで話してるは……。
プレイヤーで音楽をかけている余裕がPCになかったんだな。
なら、これを書いている「たった今」は?
マル・ウォルドロンによる"Left Alone"がかかっております。
☆ The last CD I bought
もっとも最近購入したCDっすか。
石田燿子の「OPEN YOUR MIND~小さな羽根をひろげて~」。
なにかっつぅと、アニメーション『ああっ女神さまっ』の主題歌だ。なかなかメロディラインがきれいな曲なので、買ってみたのだ。
「アニソン? おまえ、おたく?」
とかいう人がよくいるのだが、アニソンといっても、バカにはなりません。
(そして、私は、「おたく」という言葉が、死ぬほど嫌いだ)。
☆ Five songs(tunes) I listen to a lot,or that mean a lot to me.
いや~、5曲に限定できるってことはないよな。そこはそれ、精選して推薦すべきだろう。
それにしても5曲ですか。
うーん、5曲か!(笑)
じゃあ、各ジャンル1曲ってことでいってみよー。
1 [古楽] Lachrimae (John Dowland)
ルネッサンスのリュート音楽ってやつが好きなのだが、その中でひとつ選べと言われたら、これだろう。
イギリス、エリザベス朝の宮廷音楽家、ジョン・ダウランドの作曲したもので、リュートの独奏曲として有名。タイトルは「ラクリメ」と読みますが、「涙のパヴァーヌ」と呼ばれる事もある。
まあ、ラクリメというのは「涙」という意味なのだがな。
ふつーは、イエス・キリストの死を嘆くマリアの流す涙の事をさすのでは!
とはいえ、宮廷音楽なので、宮廷舞踊の粋であるパヴァーヌの名が冠せられるのもいとおかし(笑)。
パヴァーヌは、孔雀舞なんて書かれる事があるが、本来、スペインの宮廷舞踊なのだそうだ。ゆっくりとした四拍子で、私は舞踊を実際に見た事はないが、荘重かつ美しいものだと音楽辞典などは説明している。
単にパヴァーヌと言うのなら、フランス近代音楽にいいのがいくつかあるよな。たとえば、有名な、「亡き王女のためのパヴァーヌ」(ラヴェル)とか。フォーレのパヴァーヌも、またよし。
ともあれ、ダウランドのリュート曲集は、CDでもわりと出ているので、ルネサンスを舞台にした物語を読む時は、BGMにお勧めだ。
"Lachrimae" の他に、"Melancholy Galliard"(メランコリー・ガリアード)なんてのも良い。ガリアードというのはこれまた宮廷舞踊なのだが後世のワルツなどよりよほどゆっくりとした三拍子。そりゃ、ローブ・デ・コルテで踊るんだからあまり速い拍子のものはムリなんじゃなかろうかと思われる。少なくとも速い拍子のものは「はしたない」と思われてたであろう。たぶん。なかなか、宮廷人の憂鬱(ちょっと、気取った憂鬱)が思い浮かぶ曲で、浸るにも良いが、そういう意味では面白味もある。
面白いといえば、べつだんダウランドは、根暗な曲ばかり作っているわけではなくて、小粋で明るい小曲なんかもたくさんあるのだ。
2 [クラシック] "Johannespassion"BWV245 (J.S.Bach)
では、次。クラシックに行こう。ああ、迷うぜ迷うぜどれにしようか(笑)。
ロマン派前期もロマン派後期もフランス近代も民族楽派も、いいのがいろいろあるんだが……。
やはり、単純に、純粋に、ともかく、良く聞くやつ。といったら、バッハだろう。
問題は、バッハだって棚にはCDが積み上がってるという事だ。じゃあ、その中から何を選びますかね。
「ヨハネ受難曲」かな。バッハの曲の中では、たぶん、ややマイナー。
これ、台本はマタイ伝からも取られているそうだが、基本的には、ヨハネの福音書によるイエス・キリストの受難を描いたものだ。ドイツ語で歌われております。
受難曲は、ともかく、なーがーいー、のだが、気分を落ち着けたい時、落ち着いた気分で何かしたい時には、もうこれに限るのだ。
これ以外にバッハといえば、パルティータとか、平均律なんかも聞くのだが、これは、「ピアノで演奏したやつ」「ハンマークラヴィーアで演奏したやつ」「ハープシコードで演奏したやつ」など、ともかくバージョンが山のようにあるわけだ。ピアノやハンマークラヴィーアも良いが、好みとしてはハープシコードが一番かな。
オルガンも、勿論悪くはない。でも、平均律に関しては、「平均律という調律法をすばらしいと思ったバッハが、平均律のために作曲した」と考えると、そういう調律法を必要としないオルガンでの演奏は、本筋でないような気がする。
小曲でいうと、「シシリエンヌ」なんかもいいねえ。
ところで、クラシックの項目で、とりあげるかどうするか迷ったものに、カール・オルフの「カルミナ・ブラーナ」があるのだ。これ、映画『エクスカリバー』で、第1曲の「運命よ、世界の女王よ」が使用されてからこのかた、いろんなシーンで、この第1曲「のみ」がやたらと使われて有名になってしまった。
ちっ……。つまらん。
「カルミナ・ブラーナ」は良いです。ラテン語と、中高ドイツ語と、フランス語で歌われております。合唱に参加した事があります。これが大変だが面白いんだ(笑)。
中世の放浪学生などが作った唄をもとに、現代の音楽家であるオルフが作曲した合唱曲ということで、歌詞は、中世的なイメージに充ち満ちている。問題の第1曲を別にすると、私が好きなのは、「黒こげになる白鳥の唄」。ほぼまんなかあたりに登場する歌なのだが、なんと、宿屋で、客のために焼かれつつある白鳥がみずからを歌うという内容で、これを担当するソリストは、テノール。通常のテノールよりもっと高い音域を要求されるため、この曲によって、「カルミナ・ブラーナ」の演奏は、かなり左右されてしまう! ……と、言っても過言ではないだろう。
酒場で村人が飲む騒ぐ歌とか、decius様(サイコロの事だ!)、つまり賭博によって身を持ち崩している男の歌とか、歌詞の内容がわかると、大笑いできるものもいろいろ。
終曲ひとつてまえの、「ブランチフロールとヘレナ」は、中世のロマンス(今でいう恋愛ものじゃないぞ)に由来する。
3 [ジャズ] Left Alone
マル・ウォルドロンによって作られたジャズの名曲。ビリー・ホリデイが歌ったそうだけど、残念ながら、私はその歌は聴いた事がないのだ。どこかにありませんかね。
なんつってもオールディーズだから、いろんな人がいろんな楽器で演奏しており、いろいろと聞けるのが良い。
当然、いろいろな、「ジャズ名曲集」にも入っていたりするのだが、私がその中でもわりとよく聞くのは、映画『キャバレー』のサントラ。アレンジが良いのだ(笑)。
いや、小説の方が好きってのもあるけどな。
映画も評判になったんだけど、残念ながら見ていません。小説でも主人公を喰うほどの存在感だったヤクザ、滝川を演じているのは鹿賀丈史。いい演技だったという噂。
ともあれ、今の栗本薫については言いたいことは鬼のようにあるのだが、『キャバレー』は良かった。
「ああ、ジャズってこういうものかな」
という、スピリットみたいなものを、主人公が探求していく姿、そこにからむ悲しい事件、人の姿、そういうものが良いのだ。それそのものが、ジャズのスピリットっていう感じがするのだな。
4 [ロック] Hydra (TOTO)
ロックも迷ったねえ。Duran Duranの"RIO"とどちらを取るか、最後まで悩んだが、かける率はこっちのが高い、というのと、内容が好きなので、TOTOの"Hydra"を選択。
TOTOといえば、"Rosanna"とか"Africa"とか有名な曲はたくさんあるのだが、私は、アルバムタイトルにもなっている"Hydra"が一番好きだ。最初はLPで購入したのだが、後にプレイヤーがCDメインになったため、CDでも再購入した。やれやれ。もっとも、これは"RIO"も同じですな( ‥)/
これ、非常にわかりにくい曲だ。いや、メロディーがではなく、歌詞の内容が。
乙女をめぐって竜とわたりあう若者、という、おそろしくオーソドックスな英雄譚をなぞりながら、舞台は現代のニューヨークと思われ、そういうストーリーに擬した……ううむ、何を歌っているのだ(笑)。
日本語にもむちゃくちゃ訳しづらかったと思われる。英語の歌詞を見て訳詞を見ても、
「むぅぅぅぅ? 間違っちゃいないがなんか違わないか」
という雰囲気むんむん。じゃあもっとうまく訳してみろよと言われれば
「できねえ」
と言うしかない。うまくあてはまる日本語が、みつからない感じ。
英語で感じるしかありません。なんかシュールで、面白い曲なのだな。
でもって、アルバム2曲目にあたる"St. George and the Dragon"は、そのまた続編みたいな感じで、こちらも好きだね(2曲目の方が、内容がわかりやすいという話もあるが)。たいてい、セットで聞く事にしています。
なんつか、TOTOのこの2曲は、内容が妙にシュールで、他のロックみたいに、ストレートに感情を爆発させていない、ひねくれたところが好きなのだ。
それを言えば3曲目に入っている"99"も、ラヴソングで、いい感じだが、いまいちわからんところが多い。そもそも、相手への呼びかけが「99」ってなに。おまえの恋人はコードネームか番号で呼ばれているのか!(違。
もっとうんとわかりやすい"Africa"なんかも好きは好きなんだけどね。どうもこういう、シュールな方に惹かれてしまうのであった。
ところで、これまた余談になるが、アルバム"HYDRA"で困ったことは、もうひとつある。歌詞カードがまともじゃないのだ。LPの方は、レコード盤を入れる、黒い紙のジャケットに、白い「手書き文字のまんま」で歌詞が印刷してある「だけ」。いやあ読みづらいぞ~。
CDが出た時、今度こそブックレットで読みやすくなってるんじゃないかと期待したところ、なんのことはない、LPの紙ジャケットをそのまま印刷しただけであった。白地に黒になっただけ、「わずかに」読みやすいと言えなくはないが、あんまりかわらない。しかも、全曲そうなっているかと思いきや、LPもCDも、第1曲の"Hydra"のみは、普通に印刷してあるのだ。なんでだ。
5 [民族音楽] Shanama (ペルシアの『王書』)
ethnic、と本来言っていたが、最近CDショップに行くと、たいてい「ワールドミュージック」となってるね。まあその方がわかりやすいのだろうな。しかし、なんかチープな気がしてこのジャンル名は嫌いだ(笑)。
ま、ともあれ、私は民族音楽が好きだ。諸般の事情で思う道に進めていたならば、中近東の比較伝統音楽を専攻するはずだったのだ!
というわけで、ラストは中近東の伝統音楽を選ぶ。
んでもって、やはり中近東といえば、芸術の精華は、ペルシアかインドか、になるわけだ。
これを比べた時、私はペルシアの方が好きなんだよな。そもそも、バートン版の『千夜一夜物語』が十代の頃の、私のバイブルのひとつだったというのがあって、アラブ圏の音楽に一番興味を持っていたのだ。アラブの音楽はそれはそれで良いが、芸術性ということだと、ペルシアに負ける。イスラム文化華やかなりし頃(およびその前)は、あのあたりで一番すぐれていたのはペルシアの芸術なのです( ‥)/
さて、ペルシアというと、田中芳樹が『アルスラーン戦記』なんつぅものを出していて、
「しかも、完結させる気ないだろ! おい!」
なものなのだが、この作品は、『王書』はじめ、ペルシアの神話伝説・歴史などを読んで設定を調えたという話がある。私から言わせれば
「通し読みしただけだろ?」
いや、別段ペルシアの歴史物を書いてるわけじゃないんだから、こなせてなくてもそれはいいんだけどな(笑)。
ともあれペルシアの神話的英雄叙事詩として有名なのが『王書』、Shanamaであります。
これは、一種の吟遊詩人のようなものが、歌い上げていたということだ。中国で『西遊記』が、日本でも辻で講談などが、語られていたのと近い形だな。
そして面白いことに、この朗唱は、途中、拍子をとって数字を数えております。
これはね、解説によると、ペルシア式体操の伴奏として使われるんだそうだ。物語は、英雄ルスタムの部分にあたる。武勇にすぐれた偉丈夫であるルスタムにあやかってそういう部分を使うんでしょうか。
さて、これは朗唱なので、あまりペルシアの声楽の特徴は出ていない。ペルシアの声楽も良いものなのだ。さながら鳥がさえずるように、特殊な「こぶしをきかせた」歌い方をする。
こういう歌い方は、モンゴルにもあれば日本にもあるのだが(モンゴルの「長い歌」と日本の「追分」は、非常に似ていると言われる)、ペルシアの歌い方が一番華麗。
現地の人は「それが音楽である」とは絶対に認めないだろうが、祈りの時間を知らせる「アッザーン」や、コーラン(クルァーン)の朗唱なども美しい。
器楽でいうと、ペルシアなら、打絃楽器であるサントゥール、その他のアラブ圏ならリュートの同族であり、リュートより音域の低い、ウードの演奏に限る。『千夜一夜物語』で、ハルン・アル・ラシッド教主がおしのびで街を歩く話などを読みながら聞くには、ウードに限るかもしれない。
ではそろそろ、バトンを回してみよう、ということで。
☆ Five people to whom I'm passing the baton
・ Ahaha堂本舗(Ahahaさん)
・ 33歳からの空手do(霧狼さん)
3人目以降は、未定(参加者募集中)。
Recent Comments